鏡をのぞいて気がつかれたでしょうか？　細かいもの。小さいもの。モヤモヤしているもの。範囲が大きいもの。濃いもの。そうです。形や濃さ、いろいろあるようにそれぞれシミの種類があり、同じお顔の中で混在している場合が多いのも
厄介といわれる一つとなります。
どんなシミの種類なのか知らないと自分なりにケアしていても、もったいない場合が多いので正しいケア方法を知っていただくことで綺麗の近道となるのです。

紫外線とは曇りの日でも一年中降り注いでいます。シミの正体は紫外線の影響でメラニンがメラノサイトから大量に放出されて蓄積したものです。
なぜ大量放出されるのか。紫外線を受けるとお肌の核が傷つきます。その核を守ろうとして黒色メラニンを大量に出します。通常メラニンはターンオーバーによっに垢となって体外に排出されますが、紫外線を多量に浴び続けるとたくさんのメラニンが生成され排出が追い付かなくなるのです。
そして、紫外線によるシミのことを『日光性黒子』と呼び、
加齢によってできるシミも別名『老人性色素斑』と呼ばれシミの形も同じとなります。
顔以外にも手、背、前腕、にでき中年以降に増え紫外線対策と予防が必要です。
お食事からはビタミンCを多くとり、美白用の化粧品、外用薬などが効果的です。
また、新たに増やさないためにも紫外線を浴びない工夫も必須となります。

ソバカスと呼ばれる『雀卵斑』は遺伝性が強く3歳ころからみられ思春期に特に目立つようになります。遺伝性が強いので家族や、色白さんにも多くみられます。
ソバカスも日光性黒子と同じようにビタミンCの摂取や内服、美白化粧品、外用薬、が有効的です。
もちろん、紫外線を浴びない工夫と日焼け止めなどでしっかりケアする事が大切となります。

よく言われているのは、ニキビを潰すと跡になるよ。と言われていますね。
その通りでニキビ跡やケガや、炎症、やけど跡なども同じ『炎症後色素沈着』となります。年齢、性別、部位に関係なくできますが、お肌の生まれ変わり、ターンオーバーの正常化をこころがけ、ターンオーバーのサイクルを乱さない事も大切となり自然に消える時間も早くなります。
お食事からはビタミンC、内服、ハイドロキノンなどの漂白外用薬が有効的です。
そして、できてしまったニキビは潰さない。我慢して自然に治るまで触らないことがシミを作らせない対策となります。

『肝斑』は女性に最も多く妊娠、経口避妊薬などによる誘発、女性ホルモンが関連して発症すると言われています。30代から40代に多くみられ、両頬骨に対照的にもやっとまとまってできます。紫外線でも濃くなり、刺激やレーザー治療でも悪化すると言われています。
ホルモンバランスの乱れからくる原因となるので、ストレスをためない、無理をしない。身体を労わることも大切です。
肝斑にはトラネキサム酸の内服が最も有効的な対策となります。

誰もが憧れる透明感のある肌、シミ一つない肌。　でも何もしないと新たなシミを生み出してしまうかも知れません。
今あるシミを濃くさせないためにも、新たに作らせないためにも、紫外線対策、ビタミンC,Eの摂取、ホルモンバランスを乱さない、など対策が必要です。
一年中紫外線は降り注いでいます。夏だけの対策ではいけません。紫外線対策は一年を通して、日焼け止めクリームや日傘、帽子、UV対策の衣服などでお肌を守りましょう！
また、正しいスキンケアも大切です。毎日の汚れは優しく落とし、水分、油分を補い保湿し、お肌自体の持つバリア機能を高めてお肌をも守ることも対策となります。
お食事からはビタミンC,はシミの生成を抑え、ビタミンEは抗酸化作用が期待できます。
そして、規則正しい生活、ストレスを溜めない、ホルモンバランスを整え、睡眠はしっかりとりましょう！

できてしまったシミには内服や美白化粧品、外用薬を上手に使用し綺麗な肌にコツコツと積み上げていきましょう！